初恋御曹司と失恋部下の、一夜から始まる甘い恋
俺は近くにいたホテルのスタッフに声をかけて紙袋を用意してもらった。
そこに、琴葉が持っていたぬいぐるみの手のひらサイズのものを何種類か入れた。
親父に言われて俺が用意したものだし、パーティーが終われば持ち帰ることになっていたから、プレゼントしても問題ないと判断した。
部屋の隅で泣いていた琴葉の涙を拭った後にそれを差し出すと、嬉しそうに笑って受け取った。
そして彼女は驚くべき言葉を口にした。
『きょうじくん、ことはとけっこんして』
まさかプロポーズされるとは思わなかった。
琴葉の目がキラキラと輝き、まるで王子様を見つめるお姫様みたいだった。
純粋に慕ってくれるのは嬉しいが、現実問題として難しいだろう。
さすがにハッキリと断るとまた泣いてしまうかもしれない。
七歳年下の琴葉に、どう言ったら傷つけないだろうかと思案して口を開いた。
『うーん、じゃあ、琴葉ちゃんが大きくなっても僕のことを好きだったら結婚しよう』
この時は、我ながらいい返しが出来たんじゃないかと思った。
まだ小学生になったばかりの琴葉は結婚の意味がそこまで分かっていないはず。
ぬいぐるみをくれたから、俺のことを気に入っているだけ。
雛鳥が生まれて初めて見た物を親だと思う刷り込みと一緒だ。
これから先は長い。
琴葉が成長していくうちに他の男性を好きになる可能性も大いにあり、俺のことなんて忘れるだろうと思っていた。
そこに、琴葉が持っていたぬいぐるみの手のひらサイズのものを何種類か入れた。
親父に言われて俺が用意したものだし、パーティーが終われば持ち帰ることになっていたから、プレゼントしても問題ないと判断した。
部屋の隅で泣いていた琴葉の涙を拭った後にそれを差し出すと、嬉しそうに笑って受け取った。
そして彼女は驚くべき言葉を口にした。
『きょうじくん、ことはとけっこんして』
まさかプロポーズされるとは思わなかった。
琴葉の目がキラキラと輝き、まるで王子様を見つめるお姫様みたいだった。
純粋に慕ってくれるのは嬉しいが、現実問題として難しいだろう。
さすがにハッキリと断るとまた泣いてしまうかもしれない。
七歳年下の琴葉に、どう言ったら傷つけないだろうかと思案して口を開いた。
『うーん、じゃあ、琴葉ちゃんが大きくなっても僕のことを好きだったら結婚しよう』
この時は、我ながらいい返しが出来たんじゃないかと思った。
まだ小学生になったばかりの琴葉は結婚の意味がそこまで分かっていないはず。
ぬいぐるみをくれたから、俺のことを気に入っているだけ。
雛鳥が生まれて初めて見た物を親だと思う刷り込みと一緒だ。
これから先は長い。
琴葉が成長していくうちに他の男性を好きになる可能性も大いにあり、俺のことなんて忘れるだろうと思っていた。