初恋御曹司と失恋部下の、一夜から始まる甘い恋
『恭二さん、偶然ですね』
三条の娘はカウンターに座っていた俺の隣に腰かけた。
隣に座ることを許可したわけではないんだが、と苦々しい気持ちになる。
左隣に座っていた洋輔に視線を向けると、白い目で三条の娘を見ていた。
『すみません、ホイワトレディください』
それに気づくことなく、三条の娘はバーテンダーに注文した。
ここは高級ホテルの三十五階にあるバーだ。
落ち着いた雰囲気の中、大きなガラス張りの窓から夜景が楽しめ、ピアノの生演奏を聴きながら飲めるという贅沢な空間だ。
数人で来た場合はテーブル席で、一人や二人で来た時はカウンターを利用している。
そんなお気に入りのバーなのに、場違いの女の出現でさっきまで楽しく飲んでいたのに台無しだ。
洋輔にも申し訳ないし、違う場所で飲み直そうかと思っていたら再び三条の娘が声をかけてきた。
『何を飲んでいるんですか?』
よく知りもしない他人に話しかけられて気分を害していたのでスルーしていた。
『もう、どうして無視するんですか?』
そう言って俺の右腕を触ってきて鳥肌が立った。
『勝手に触らないでもらえるか。それと、三条さんと飲むつもりはないから話しかけないでくれ』
『どうしてそんな冷たいことを言うんですか?せっかく会えたのに』
瞳を潤ませて悲しそうな表情になる。
琴葉以外のこんな顔を見ても何も感じないというか、逆に興ざめだ。
三条の娘はカウンターに座っていた俺の隣に腰かけた。
隣に座ることを許可したわけではないんだが、と苦々しい気持ちになる。
左隣に座っていた洋輔に視線を向けると、白い目で三条の娘を見ていた。
『すみません、ホイワトレディください』
それに気づくことなく、三条の娘はバーテンダーに注文した。
ここは高級ホテルの三十五階にあるバーだ。
落ち着いた雰囲気の中、大きなガラス張りの窓から夜景が楽しめ、ピアノの生演奏を聴きながら飲めるという贅沢な空間だ。
数人で来た場合はテーブル席で、一人や二人で来た時はカウンターを利用している。
そんなお気に入りのバーなのに、場違いの女の出現でさっきまで楽しく飲んでいたのに台無しだ。
洋輔にも申し訳ないし、違う場所で飲み直そうかと思っていたら再び三条の娘が声をかけてきた。
『何を飲んでいるんですか?』
よく知りもしない他人に話しかけられて気分を害していたのでスルーしていた。
『もう、どうして無視するんですか?』
そう言って俺の右腕を触ってきて鳥肌が立った。
『勝手に触らないでもらえるか。それと、三条さんと飲むつもりはないから話しかけないでくれ』
『どうしてそんな冷たいことを言うんですか?せっかく会えたのに』
瞳を潤ませて悲しそうな表情になる。
琴葉以外のこんな顔を見ても何も感じないというか、逆に興ざめだ。