乞い果てて君と ~愛は、つらぬく主義につき。Ⅲ~
人混みをよけ、舌打ちして足を止める。寝ぼけてんじゃねぇぞ。腹ん中で吐き捨てた。

でかいネオンが点いて消えるのと違わねぇ、どうってことねぇ黒い空に眼を細める。

鳴りやまねぇ、鉛玉みてぇな音が降りやがる。

花見も花火も、お前はいつも嬉しそうにはしゃぎやがった。

俺が自由をくれてやる。

お前が一番欲しいもんをくれてやる。

誰にも手出しさせねぇ。

真の横で死ぬまで笑ってろ。

幸せでしょうがねぇツラしてろ。

・・・負け惜しみじゃねぇよ。

忘れられねぇ傷になれりゃ本望だ。

消せねぇ男になれりゃ本望だ。

紅い花火(ネオン)が弾けて散った。

闇が戻って歩き出す。俺と同じ匂いが雑ざる方へ、・・・陰の濃い方へ。




END




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