冷徹魔王な御曹司は契約妻への燃え上がる愛を手加減しない【極上スパダリ兄弟シリーズ】
「いえ、ファンクラブができそうなくらいモテてますよ。そこはちゃんと自覚してください」
「ほう、そんなにモテてるのか」
 興味深げに相槌を打つ会長に目を向け、ニコッとした。
「会長も背が高くて、背筋もピンとしていて素敵です。きっと家系ですね」
 うんうんとひとり納得していたら、会長が「藤井さんはおだてるのがうまいねえ」とまんざらでもない顔で副社長のビールを手にしたので、慌ててウーロン茶の入ったグラスを差し出す。
「会長、心臓が悪いのにビールはダメですよ。会長が飲むのはこちらです」
 以前心疾患で入院されていたことがあるので、注意しないと。祖父が心臓を悪くして入院しているだけに気になってしまう。
「……ビールがいいなあ」
 ウーロン茶の入ったグラスを見つめ、会長が微妙な顔をする。
「私もウーロン茶です。会長と一緒ですね」
 とびきりの笑顔で言うと、副社長がククッと笑った。
「いいお目付け役がいるので、僕の出番はなかったですね」
「こんな笑顔で言われたら、文句も言えんな」
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