冷徹魔王な御曹司は契約妻への燃え上がる愛を手加減しない【極上スパダリ兄弟シリーズ】
「天下取りの相と言われている、この横に伸びた線です。家康や信長にもあったとか。初めて見ました」
ひとり感動していると、会長が副社長の手を見て、「あれもそうじゃないか?」と私に確認してきた。見ると、確かに手のひらを横切る線がある。
「あっ、はい。副社長のはさらにはっきりしてますね。マスカケ線って遺伝するのかな」
こんな珍しい手相をふたりも見るなんて。
「手相がわかるとはおもしろいな。副社長の結婚についてはなにかわからないか?」
会長が私に頼むが、副社長が「そういうのはいいですよ」と笑顔で断ろうとする。
しかし、それで素直に引き下がる会長ではない。
「興醒めなことを言うな。さあ、藤井さん、見てやってくれ」
会長の圧を感じて拒めず、「ちょっと失礼します」と断ってから、副社長の手に触れ、もう一度手相をじっと見た。
「あっ、結婚線が一本くっきりあります。しかも上向き。三十前半くらいで幸せな結婚をされますよ」
副社長の小指の付け根の下にある線をなぞりながら興味深げにそんな話をすれば、彼がどこか楽しげに聞いてくる。
ひとり感動していると、会長が副社長の手を見て、「あれもそうじゃないか?」と私に確認してきた。見ると、確かに手のひらを横切る線がある。
「あっ、はい。副社長のはさらにはっきりしてますね。マスカケ線って遺伝するのかな」
こんな珍しい手相をふたりも見るなんて。
「手相がわかるとはおもしろいな。副社長の結婚についてはなにかわからないか?」
会長が私に頼むが、副社長が「そういうのはいいですよ」と笑顔で断ろうとする。
しかし、それで素直に引き下がる会長ではない。
「興醒めなことを言うな。さあ、藤井さん、見てやってくれ」
会長の圧を感じて拒めず、「ちょっと失礼します」と断ってから、副社長の手に触れ、もう一度手相をじっと見た。
「あっ、結婚線が一本くっきりあります。しかも上向き。三十前半くらいで幸せな結婚をされますよ」
副社長の小指の付け根の下にある線をなぞりながら興味深げにそんな話をすれば、彼がどこか楽しげに聞いてくる。