満天の君と、純白のヒメゴトを。
先程告白されていた子を脳内で復元してみる。艶々の髪に膝上丈のミニスカート。細い足腰に大きな瞳。そして何より、歩いた跡に花が自生してきそうなあのオーラ。
私には一生縁遠い単語の羅列に気が滅入る。
ほんと、もうこれ以上現実を突きつけないでほしい。自分の需要のなさは嫌というほど理解しているから。
私はヒロインじゃない。綺麗なドレスの似合うお姫様になれない。
もう、わかってるから。
「なんか最近自分が根本的に可愛くないというか、私以外のみんなが異様に可愛いというか…」
「変に周りが見えすぎてんじゃないの。地を這う自己肯定感してるし。他人のいいとこ探しは得意なのにさ」
「私だって…私だってね、誰かに愛されてみたいの!人を好きになる感覚を味わってみたいのー!!」
「本当アホみたいに素直」
ヤケ食いよろしくの勢いでおかずを頬張る私に、桃が軽くため息を吐く。
「あんた、昔から観るのも読むのも嗜好は常におとぎ話よろしくの純愛物じゃん?」
「うん」
「流行りの恋愛リアリティーショーは?」
「2泊3日の真実の愛なんてあってたまるか」
「一目惚れは?」
「なくはないと思うけど、ちゃんと相手のこと知った方がいいよ」
「そういうとこ」
桃は幼子に諭すように前のめりになる。
「恋できない理由。可愛さ云々じゃなくて、お堅いとこあるじゃん。素直さが裏目に出てる感じ。つぼみの言う’’みんな’’は、そこまで色々考えて人を好きになってないと思うけど」
「うそ」
「ひとみが恋するって、それこそ相手が漫画やドラマのヒーローじゃなきゃ…」
え?私の恋愛はフィクションぐらいありえない現象なんですか??
衝撃の事実に茫然自失状態になる私は、やっとの思いで人語を紡ぎ出す。
「………別に私は、白馬も玉座も要らないんだよ」
「ハクバ?」
「身の丈という言葉を知ってしまった以上、そんなうぶな贅沢言ってらんない」
私はただ……。
祈るように、願うように、小さく唇を動かす。
私には一生縁遠い単語の羅列に気が滅入る。
ほんと、もうこれ以上現実を突きつけないでほしい。自分の需要のなさは嫌というほど理解しているから。
私はヒロインじゃない。綺麗なドレスの似合うお姫様になれない。
もう、わかってるから。
「なんか最近自分が根本的に可愛くないというか、私以外のみんなが異様に可愛いというか…」
「変に周りが見えすぎてんじゃないの。地を這う自己肯定感してるし。他人のいいとこ探しは得意なのにさ」
「私だって…私だってね、誰かに愛されてみたいの!人を好きになる感覚を味わってみたいのー!!」
「本当アホみたいに素直」
ヤケ食いよろしくの勢いでおかずを頬張る私に、桃が軽くため息を吐く。
「あんた、昔から観るのも読むのも嗜好は常におとぎ話よろしくの純愛物じゃん?」
「うん」
「流行りの恋愛リアリティーショーは?」
「2泊3日の真実の愛なんてあってたまるか」
「一目惚れは?」
「なくはないと思うけど、ちゃんと相手のこと知った方がいいよ」
「そういうとこ」
桃は幼子に諭すように前のめりになる。
「恋できない理由。可愛さ云々じゃなくて、お堅いとこあるじゃん。素直さが裏目に出てる感じ。つぼみの言う’’みんな’’は、そこまで色々考えて人を好きになってないと思うけど」
「うそ」
「ひとみが恋するって、それこそ相手が漫画やドラマのヒーローじゃなきゃ…」
え?私の恋愛はフィクションぐらいありえない現象なんですか??
衝撃の事実に茫然自失状態になる私は、やっとの思いで人語を紡ぎ出す。
「………別に私は、白馬も玉座も要らないんだよ」
「ハクバ?」
「身の丈という言葉を知ってしまった以上、そんなうぶな贅沢言ってらんない」
私はただ……。
祈るように、願うように、小さく唇を動かす。