唯都くんは『運命の番』を溺愛したい


 私はかかとを上げ背伸びをした。

 つま先に全体重がかかり、体が震えてしまう。

 小さいころは背の高さも目線も同じだったのにな……

 懐かしみながら、おでこを理亜ちゃんのおでこに重ねる。



 「ちょっ、ちょっとなに」



 理亜ちゃんの手が後ろで縛れていなかったら、離れてと突き飛ばされていたのかもしれない。

 つま先が体重を支えきれなくなり、私はよろけながら2歩ほど後ろに下がった。



 視線を上げる。

 瞳に映るたった一人のお姉ちゃん。

 困惑気味の理亜ちゃんが可愛く見えるのは、これが永遠のお別れだからだろう。

 なんか切なさがこみ上げてきちゃった。

 

 理亜ちゃんを見つめ、穏やかに微笑んでみる。

 私のトレードマークのポニーテールを揺らしながら。



 「理亜ちゃん、絶対に逃げきってね。そうしないと私、幼稚園の時の借りを返せなくなっちゃうから」


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