唯都くんは『運命の番』を溺愛したい


 理解困難な長文に目をぱちくり。

 解読しようと頭をひねらせていたところに伸びてきた、男らしい腕。

 脳がオーバーワーク気味で、とっさの抵抗ができなかったけれど……



 ひゃっ、いつの間にこの体制?

 なんで私、唯都様にお姫様抱っこをされているの?




 「あのっ、おおっ下ろしてください」


 「アハハ、ダーメ」



 歩を進める唯都様は、ものすごく楽しそう。



 「呼吸が苦しいんでしょ? 俺が看病してあげる」



 語尾をルンと跳ねあげ、目尻がたれ下がり、頬も口角も緩んでいて。



 「あの……どこに連れて行く気ですか?」


 「わからない?」



 不敵な笑みを浮かべる唯都様に確認しなくても、唯都様の歩みで想像ができちゃうけれど……

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