唯都くんは『運命の番』を溺愛したい


 「熱がある子は、ふかふかなお布団でぐっすり休まなきゃね」



 やっ、、、やっぱりベッドだ。

 天蓋つきベッドまっしぐら?!



 「だっ、大丈夫ですから。とりあええず下ろして……」


 「琉乃ちゃんの大丈夫は信じないことにしてるんだ。だって俺に迷惑をかけないかを最優先にして、自分をないがしろにしちゃうところがあるでしょ?」



 確かにおっしゃる通りですが……



 作戦変更。

 願望を伝えれば、ベッドにバタリはまぬがれるかも。

 私は唯都様の腕のなかで、モジモジと視線を横に逃がす。



 「夜景を見ていたいなって……唯都様と一緒に……満月も綺麗だったから……」


 
 唯都様の足がピタリと止まった。

 優雅に踊るよう回れ右。

 ベッド行き回避、窓ぎわに戻ってくれるんだ。

 よかったと安心のため息をこぼした私。

 真上から降ってきたのは、耳が溶けちゃいそうなほど甘いクスクス笑いだった。

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