唯都くんは『運命の番』を溺愛したい

 
 思考回路は今のところ生きてはいるものの、はぁはぁと乱れる呼吸が恥ずかしい。

 さらに熱が上がってきた気がする。

 首筋に手を当てたら、高温注意の熱が肌に閉じ込められていて、放出できなくて苦しくて。



 ベッドのきわにお尻を鎮めた唯都様の手が、私の額に張りついた。

 冷めたくて気持ちいい。

 自分からこんなことをしたら嫌われちゃうかな?

 心配になりながらも欲望には抗えず、唯都様の手をにぎりしめる。



 片手だけじゃイヤ。

 呼吸が荒ぶるごとに意識がぼーっとし始めて、私は唯都様の両手を自分の両頬に押し当てていた。

 私を見下ろす唯都様が、嬉しそうに笑っているのがわかる。



 「今まで誰も好きになったことのない俺が、なぜ琉乃ちゃんに沼ってしまったんでしょうか?」



 呼吸が苦しい私は、わかりませんの意思表示で首を控えめに振る。

< 353 / 369 >

この作品をシェア

pagetop