玉響の花雫    壱
『みんなもいるよ。滉一は当然行くよな?』

『ん?‥‥‥ああ。』


嬉しい‥‥‥
またみんなであの景色を見れることも過ごせることにも嬉しくなる。


『オッケ。じゃあ俺は食べたから出かけてくるわ。霞ちゃん、朝からお邪魔虫して悪かったね。』


お、お邪魔虫って‥‥‥蓮見さんを虫に例えるとおかしくて笑えてしまう


こういうところが憎めないんだよね‥落ち着いた筒井さんとはとても同い年には見えないけれど、いつも明るくてとても楽しいから。


「筒井さん疲れてると思いますので、帰ったらゆっくりされてください。私は電車で帰れますから。」

歩きながらマンションに向かって帰る途中、隣を見上げる


役職だけじゃなく、イリスさんのこともあって相当疲れてるのに、私がいたら多分休めない‥‥。


私も帰ったらまたスーパーに行って常備菜作らないといけないから、早めに帰ろう‥‥。

「筒井さん?」

『ん?ああ‥‥悪い。送ってくから気にするな。』


なんだろう‥‥。
モーニングを食べてた途中から、珍しく上の空な気がする‥‥。


やっぱり疲れてるよね‥‥ベッドも占領してしまったし。それにあんな沢山動いて‥‥‥ッ

思い出すところじゃないのに今は何を考えても昨日のことが蘇ってしまう。


結局あの後筒井さんが帰る前にスーパーに寄ってくれて、私の家で少しゆっくりしてから帰って行った。


来月が楽しみだな‥‥
またサイクリングするって言ってたし、秋は景色も違って見えると思うし星空もまた2人で見たい‥‥。


仕事が始まると、筒井さんとは平日はなかなか
会えないけれど、金曜日には一緒にご飯を食べて時間過ごしたりと幸せを感じる時間を過ごしていた。


『今日も泊まっていけばいいよ。亮達がいるから騒がしいが、お前が嫌じゃなければ。』


私が泊まらないと筒井さんはお酒も飲めないし、夜遅くに送ってくと必ず言うので、泊まることで筒井さんが休めるならそうしたいと思えている。


「はい、じゃあそうします。」

『いつもの準備だけしておいで。
 ゆっくりでいいから。』


旅行まで残り2週間となり、朝晩がかなり冷え込んできた休日、植物の水やりをしていた私は車の外で電話をしている筒井さんを見つけたので、下に向かった。


煙草も吸われてないから、お仕事の電話かもしれないので、声をかけずに離れた場所で待つことにしたら、聞こえてきた声に立ち止まって
しまった。


『Je veux que tu attendes encore
 un peu.Je ne peux pas encore vous donner de réponse.』 
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