身代わりから始まる恋 〜白い悪魔の正体は甘くて優しい白馬の王子!?〜
「いやあ……」
紅美佳は言葉を濁す。直斗がうなずくのを見て、話し始めた。
「……この前、課長とケンカになったじゃん?」
課長に「体調が悪いなら帰れ」と言われたときのことだ。
「鬼課長! って言ったら激しいケンカになって、そしたらなんか流れでつきあうことになったの」
大事なところが端折られ過ぎていて、香蓮にはさっぱりわからなかった。
ケンカは感情のぶつかり合いだから、一周回って愛になりやすいのだろうか。まさかこの二人が付き合うことになるとは思わなかった。
「香蓮には言おうと思ってたんだよね。今日もたぶん会うことになると思ってたし。会社じゃない場所で伝えたかったし」
紅美佳が直斗を見ると、彼は苦い顔でうなずいた。
「帰れって言ったのは、課長なりの気遣いだったんだって。だから許してあげてね」
香蓮は苦笑した。紅美佳の手の平返しがすごい。
「あと、栗生さんのこと。課長がメールとか調べてくれて、香蓮を脅迫していたってことで金曜日、追及してくれたの。逆切れした栗生さん、退職届を課長に叩きつけて、明日からは有休消化で来ないらしいよ」
香蓮は目を丸くした。あのときの課長は舞奈の味方のようだった。調査をして注意もしてくれていたなんて気付きもしなかった。
「あとね、曽田、強引な営業が問題になって調査するみたい。課長のせいじゃないのに課長が大変になってかわいそう」
紅美佳が口をとがらせるから、香蓮は苦笑した。つい最近まで鬼課長と文句を言っていたのが嘘のようだ。
「ご対応ありがとうございます」
香蓮が頭を下げると、直斗は、ああ、とぶっきらぼうに答えた。
「もう! そんなだから誤解されるのよ!」
紅美佳は言葉を濁す。直斗がうなずくのを見て、話し始めた。
「……この前、課長とケンカになったじゃん?」
課長に「体調が悪いなら帰れ」と言われたときのことだ。
「鬼課長! って言ったら激しいケンカになって、そしたらなんか流れでつきあうことになったの」
大事なところが端折られ過ぎていて、香蓮にはさっぱりわからなかった。
ケンカは感情のぶつかり合いだから、一周回って愛になりやすいのだろうか。まさかこの二人が付き合うことになるとは思わなかった。
「香蓮には言おうと思ってたんだよね。今日もたぶん会うことになると思ってたし。会社じゃない場所で伝えたかったし」
紅美佳が直斗を見ると、彼は苦い顔でうなずいた。
「帰れって言ったのは、課長なりの気遣いだったんだって。だから許してあげてね」
香蓮は苦笑した。紅美佳の手の平返しがすごい。
「あと、栗生さんのこと。課長がメールとか調べてくれて、香蓮を脅迫していたってことで金曜日、追及してくれたの。逆切れした栗生さん、退職届を課長に叩きつけて、明日からは有休消化で来ないらしいよ」
香蓮は目を丸くした。あのときの課長は舞奈の味方のようだった。調査をして注意もしてくれていたなんて気付きもしなかった。
「あとね、曽田、強引な営業が問題になって調査するみたい。課長のせいじゃないのに課長が大変になってかわいそう」
紅美佳が口をとがらせるから、香蓮は苦笑した。つい最近まで鬼課長と文句を言っていたのが嘘のようだ。
「ご対応ありがとうございます」
香蓮が頭を下げると、直斗は、ああ、とぶっきらぼうに答えた。
「もう! そんなだから誤解されるのよ!」