闇夜の星
家に帰ると物置用の部屋に閉じ込められた。どんなに頑張っていても閉じ込められたことは何回もある。
頑張れてすらいなかったのかもな。
頭は冷静になっていて出してなんて騒ぐことすら無駄だと感じていた。
今回はどのくらいで出られるのだろう。
「····明日のバイトもクビになんのかな」
スマホを持ってなく部屋から出られなければ連絡手段は一切ない。無断欠勤をするバイトなんて一瞬で切り捨てられる。
座り込んだまま眠りに落ちていて目を開けると外は真っ暗な暗闇に飲む込まれていた。
夜という認識はあるけどあの日を思い出してしまうともうダメ。体の震えが止まらなくなる。
「ふぅー·····」
ゆっくり息を吐くことを心がける。━━━━カタ━━━カタカタカタカタカタ━━━「ヒュッ·····」「出して·····お願い!ここから出して····!」━━ドンッ━━ドンッ━━━どんなに音を立てても返事は無い。
外の風のせいで窓が音を鳴らしてることくらい分かってる。だけどこの恐怖に勝つことできない。助けて、ここから逃がして。
その夜は一日中扉を叩き続けた。誰も開けてくれなくて朝日が差し込んできたあとも動悸はおさまらず、拳は血まみれになって痛かった。
朝に1度だけトイレに行かされその後はまた逆戻り。逆らいたくても体力が残ってなかった。ただただもう一度夜が来るのが怖かった。
「お願いします····ここから出してください」
薄暗くなってくるとあたしは扉越しに頼み込んだ。そして静かに扉は開かれたけどまた文句を言われた。
「うるさくて眠れやしない」
「大人しくすることすら出来ないのか」
「肌荒れしたらどうしてくれんの?」