闇夜の星
ペットボトル?車を温める間に飲み物を買ってくれてたってこと?外は真っ暗、おまけにカーテンをすれば暗闇でまるで世界に自分だけ残された気分。

1人だし間違いではないけど嫌いなものからも切り離された感覚で数年の中で1番落ち着いているかもしれない。さっきまで全て終わらせようと思ってたのに。

熱くすら感じるペットボトルを開けて少し冷ましゆっくりと口をつけるとレモンの風味が伝わってきて体の芯から温まっていくのを感じた。

····まだ生きてるんだな。

どれくらい車に乗っていたか分からないけど車が止まると一星が後部座席の扉を開けて隣に座った。




「触らないから安心して」



不思議と危機感は感じなかった。感覚麻痺してるだけだろうか。



「なんで···あんな場所にあんな時間にいたのよ」


人気俳優が真夜中の公園にいるなんて余程のことがない限りあるわけない。


「葉月ちゃんがいるかと思って」

「はぁ⋯?」

「疲れた時には空を見に公園に行くって言ってたから今日は初めてのことだらけで疲れたんじゃないかって、だったら葉月ちゃんが行った方向を回ったらまた会えるかもって」

「バカみたい⋯」


勝手に涙が溢れてきた。理由なんて考える余裕もないけどこいつの言葉だけは素直に届いてきた。
名前を呼んで欲しくないと言ったら受け入れて苗字で呼んでくれたこともあたしに会いたいと言われたのも自分を認知してくれたみたいで嬉しかったんだと思う。

だけどその分理由もわかって欲しいなんて嫌いな奴なのにこんな感情おかしいって分かってるけど涙と一緒に言葉も止まらなくなった。
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