闇夜の星
……………………………………………だめだ。死ぬ前にここを動かなきゃ。
「どこに行こ」
呟いても返事をしてくれる人はどこにもいない。仕方なく24時間営業のファミレスに行った。どうか未成年とバレませんように。
昨日の夜から食べてないわけでもちろんお腹は空いてるけど1品で長居する訳にも行かないし、安いものを1時間ごとに頼もう。
「お客様、何になさいますか?」
「····エダマメオネガイシマス」
こんなものしか頼めない自分を心底情けなく感じて下を向いた。それでも5分後に光沢のある緑のそれが運ばれてきたら食べずにはいられなかった。
「お客様·····、お客様·····」
慌てて飛び上がるとどうやら私は寝ていたらしい。深夜のファミレスで寝るなんて最悪の居心地。
外を見るともう明るいみたいだし別のファミレスに移動することを決めた。本当は色んなお店に行きたいけど今はケチりすぎないと2000円しか残高がないのだから。
高校を無断で休んだままファミレスにいても何もすることがない。けど制服は置いてきたし、こっからあたしの人生どうすりゃいいんだ。
「いつまでここにいるつもり?」
その声に鼓動が警告を鳴らした。
嫌いなかん高い声。なんでこいつがここにいるの。
女はあたしの疑問に気づいたようで信じられないことを言った。あたしにはGPSがついてるらしい。あたしは一体何度絶望を経験すればいいのだろう。
スマホすら持たせて貰えないのに。持ち物についてるんだよな。なんだ、あたしはこいつらから一生逃げらんないじゃん。
いや、早く出ていって欲しいのは事実なんだ。未成年で家出されれば自分たちの責任になるから逃げられないようにしてるってことね。
だったらもう諦めよう。全て無駄なんだから。