闇夜の星
大人しく家に帰って数日が過ぎた頃。2ヶ月後、私の誕生日になればさっさと出て行けと言われた。だったら連れ戻さないで欲しかった。そしたらどっかで勝手に野垂れ死んでたんだから。
そうすればあんた達のお望み通りになれたでしょう?
2ヶ月で出ていけって言うけど無理に決まってんじゃん。お金が無いんだから。けどどうやったって追い出されるんだから少しでも働いてお金を貰えなきゃファミレスに滞在することすら不可能だ。
とりあえずもう1つバイト増やすか·····
「あっれー葉月さん?まだ学校に来てんの?」
似合ってもいない派手なオレンジの髪を2つに分けて結んでる嫌いな奴。
「どこまで落とせばいなくなってくれんの?」
反応のないあたしをいじめて何が楽しいのか聞きたい。怒りがわかない訳では無いけどあたしの人生怒ってたらキリがない。
その怒りであたしは動き続けた。高校は3年って決まってるんだからあと2年ちょっと耐えればいいだけ。家での生活より余程楽だし。
無視して高校を飛び出した。バイトをして家を出たら2年間高校を耐え抜けば、あたしは自由なんだから。
━━━━━━━━━━━━━━ていっても簡単に見つかりもしないよなぁ。ただでさえかけ持ちしてるし⋯、正直言えば今すぐに出ていきたいわけだし、あぁ、自分が惨め·····
「ちょっとちょっと!あれ! 」
「イケメン俳優じゃん·····!!」
周りがガヤガヤしている方向を見るとなにかの撮影をしているようだった。ま、私には関係ない。
「日雇いのバイトが来ない!?」
「連絡もなくて、」
バイトという言葉に思わず反応してしまった。勢いで声をかけると日雇いのバイトが無断欠勤したらしい。