闇夜の星
「あたしは·····おじいちゃんは嫌いなあたしの事を引き取りたくないって聞いてた
だからもう、会えないんだって····ずっと思ってて」
なんとか言葉を繋いでるけど全然上手く喋れない。おじいちゃんの目を見ると潤んでた。
「そんなことは言っとらん!嫌いになんかならんぞ·····!
冬花に会えんかったらもう楽しみなんぞなくなってしまう
お前が引っ越したあと何度も連絡したんだが友達もできて仲良くやってる、わしのことなんぞ忘れて楽しくやっとると言われてなあ、すまんなぁ·····馬鹿なじいちゃんで
人付き合いは婆さんに任せきりじゃったから見る目がなかったんかもしれん
·····冬花、わしを許せとは言わん
あんな酷い家にお前を渡してしまったからなぁ
ただ、償いとしてお前が大人になるまでそばにいさせて貰えんか?婆さんが亡くなってから冬花の成長だけがわしの生き甲斐なんじゃ」
無口なおじいちゃんがたくさんの言葉を繋げて気持ちを伝えてくれた。ずっとずっと、心配してくれていたんだ。
だったらあたしも勇気をだしてしっかり話をしてからこれからの生活を考えないと。
「おじいちゃん、あたしのこと嫌いじゃなかったんだね、嬉しい
でも償いとして一緒に暮らすのは嫌だ
だって罪悪感がなかったら一緒には暮らさないってことでしょ?そんな気持ちで暮らしてたらまたあたしはひとりぼっち」
「そうだな、これは建前に過ぎん
本当はわしが冬花と暮らしたいんじゃ
たった一人の孫の成長を見たい
しばらくの間静かに暮らして心を休めよう
出て行きたくなればいつでも言ってくれ
なるべくお前の希望を叶える
ただもし、その暮らしを気に入ってくれるのなら大人になってもいて構わんし、時々かえってきてくれるのならどんなに嬉しいだろうなぁ」