闇夜の星
「違う、この前も言ったじゃん
綺麗な世界があるって教えたかったんだ
だから元気になったら仕事場に来てね
ずっと待ってるから」
そんなことを言いながら布団を軽くめくってあたしの頭を子供でも触るかのようにポンポンと撫でた。
━━━ドクン━━
なにこれ····、心臓がうるさい。
もう一度布団を被った。頭まで被ったのに心臓の音は消えてくれなくて、病気にでもなったのかと思った。
そのまま一星は行ってしまってしばらくするとすっかり心臓の音はなくなった。
「最低····」
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「荷物はもうないか?」
「うん····」
迎えに来てくれてこのままおじいちゃんの暮らしいている家に行くことになった。
昔、東京に引っ越してきたと言っていてお母さんは東京出身だった。
たしか、おじいちゃんの出身は九州だったっけ。だから今も方言が抜けないらしい。
「お邪魔します·····」
数年ぶりのおじいちゃんの家に少し緊張しながら入った。
「“ただいま”だろう?」
動きにくい唇を動かしながらゆっくりと言った言葉におじいちゃんは笑顔で答えてくれた。安心できる場所にやっと帰ってこれた気がした。
「ただいま····!」
「おかえり」
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「……………………………………………で、なんであんたがいるわけ」
「会いたくてきちゃった☆」
意味わかんない。リビングにこいつがいるとか。一息つこうとコタツに入りおじいちゃんが入れてくれた緑茶を飲みながら質問したけどろくな答えは返ってこない。