闇夜の星
けど中々難しい。1000円も使ってしまったしこれ以上散財するわけにはいかない。こんなに楽しかったのにえりに何も無いなんてどうしたらいいんだ。


「あぁ〜とれなかった
くやしー!」


「ごめん」



隣であたし以上に悔しがってるからとれなかったことが申し訳ない。でもどうしようもないのは分かってる。



「これ、良かったらあげる 」

「私が悔しがってんの気にしちゃった?気にしないでよー次から誘いにくくなるから
今悔しいから悔しいって言っておけば後で引きづらないで済むから言ってるだけー

ゲームなんてこんなもんこんなもん!」



彼女といると光が射した気分になった。
新しい高校生活は始まったばかり。







━━━━━━━━━━━

「じゃあまた」

「じゃねー!」



連絡先の交換もできて普通に浮かれた。今日行けてよかった。



「なーにニヤニヤしてんのさ」


「げ·····」



間違いなくストーカーじゃん。絵面が物語ってる。
電柱から顔をのぞかせている一星はまさしくストーカー。まぁ、そんなこいつのおかげで今日行けてしまったわけだけど。



たまたま手に持ってるものが目に入った。



「これあげる」

「え!?なんでなんで!?」


ぱあっと顔が明るくなって質問攻めにされた。



「今日のお礼ってところ」


「嬉しーいいことってするもんだね」


わざとらしい言葉ばっかり並べないで欲しい。




「だから嫌い」


「お礼言っただけなんだけど!?酷くない!?」



明日はバイトでこいつと会わなきゃいけないのか。



「なんであたしを助けたわけ?」



「なんの事?」


「あの日、何であんたは公園に来たの」



「だからーあれはその前に動画見たからだって」



「違う
どうしてあんな時間にあたしを探して助けたのって聞いてんの」






沈黙が続く。一星が黙ってしまってあたしは胸の音が大きくなるのを感じながら小さく呼吸を整えた。
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