闇夜の星
【2ヶ月後】



「高山さん、一星脱走しちゃいました」

「あのクズっ·····!捕まえるわよ!」




なんでこうなったんだっけ。原因はなんだった。いや、何もかもあいつのせいであたしは走ってるんだ。


捕まえたら殺してやりたい。





﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏

【2時間前】


「悪魔ー·····!」

「今まで世話した恩を忘れたって言うならあんた業界から消すわよ!」





・・・・・・・なにごと?

高山さんと一星が喧嘩してる。まぁいつもと言えばいつもだけど。



こういう時はひっそりと身の回りを事を整えるくらいしかやることが無い。






「絶っっったいキスシーンなんてやだ!」






くだらな·····。乙女かよ。
というよりキスシーンなんてイケメン俳優と言われる人の宿命みたいなもんでしょ。






「大体今まで散々チュッチュチュッチュしてたんだから今回も大人しくしろ!そもそもねぇ!·····」




高山さんの話がどんどん長くなり始めてる。
つーかキスシーンやったことあるんならやれよ。あたしも高山さんと同意見だな。




「「葉月ちゃんはどう思う!?」」



最近は高山さんも砕けたようにちゃん付けで呼んでくる。これは嫌いじゃないけど、喧嘩して意見求めてくるのは勘弁して欲しい。



「まぁ、仕事ですからね」


「ひどっ!」


「さすが、私の後継者だわ」



この冷たい態度が気に入っているのか高山さんはあたしを後継者と呼んだりしてくる。そんなこんなでまだ揉めていると高山さんに電話がかかってきて部屋にはあたしと一星だけになった。




「葉月ちゃんは俺が他の人とキスしてもいいわけ?」


「そもそもあたし達恋人じゃないから」



つーか両思いでもない。前にもそうやってからかってたんだから。




「・・・・・・・」




とことん拗ねたのか一星は喋らなくなってしまった。



「ちょっと飲み物買ってくる」



一星はそういうと財布を持って行ってしまった。こういう仕事を選んでるんだから文句言っても仕方ないと思うんだけど。


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