闇夜の星
〈思いつく場所は探したんだけどどこにもいないわ
ったく、せっかくのチャンスここで握りつぶすなて信じらんない〉


「チャンス? 」


〈言ってなかったかしら?このドラマが大成功だったら主演映画が決まるかもしれないの
ホントあのバカどこいったんだか·····〉


この2ヶ月、高山さんのそばで見てきたからわかる。一星のことをバカって言いながらそれでも一星を真面目に育ててるようだった。


あいつがトップスターになるのを望んでる。


それはきっと会社のためとかだけじゃない。高山さんは一星だったら絶対になれると信じてるから。それを裏切る一星には心底ムカつくけどそれ以上に高山さんの努力を無駄にはしたくない。

時間を確認すると19時を回っていた。


一星の行きそうな場所ってどこだろ。でもあたしが探さなきゃ。


「高山さんは1度家へ帰ってください
娘さんとご飯を食べる時間ですよね」



〈こんな大事だから娘には連絡するから大丈夫よ!〉


高山さんはいつだって育児と仕事に熱心だ。どんな事があっても娘さんと夕食を一緒に過ごしてた。だからこそあたしがバイトをすることでその時間を作ることも出来るようになったと言ってくれた。


だったらこういう日こそバイトが頑張らなきゃ意味ないじゃん。



「娘さんとの時間大事にしてください
まだ小学生ですよね?·····急に断られたら悲しすぎますって」


「ありがとう葉月ちゃん」



あたしの気持ちが伝わってくれた。大丈夫1時間後にはまた高山さんは戻ってきてくれる。



“疲れた時とか覚悟決める時とか星空を見るためにここに来るんだ”


そういえばあの日一星が言っていた。あそこに行った?でもこれはあたしとのゲームだからまだ車を使えないあたしは行けない。

てことは·····結構近くにいた?
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