闇夜の星
急いで駐車場へ行った。高山さんが探してないはずがない。だけどあそこしか考えられない。



「ふぅ·····」


息を整えてから車を覗いた。カーテンは開けられていて明らかにいないと言っているみたい。


トランクに手をかけると開いた。



「げ·····」

「見つけた」


一星がいた。いい大人がこんな所に隠れてまで仕事をしたくないなんてことあるのか?


「こんな馬鹿なことやってないで仕事に行くわよ」


「んーあと2時間あるからちょっと待って」


トランクから降りてきた一星は運転席に乗るとあたしにも乗るように促した。何を考えてるか分かんなかったけど真面目な顔をしている一星を断ることが出来なかった。


なんでそんなに真面目な顔なのかあたしには分からないけど大人しく乗った。


「カーテン閉めてね」


後ろのシートに乗ると一言言われて全てのカーテンを閉めた。真っ暗闇であの日のよう。一星に連れていかれたあの日。


カーテンを閉めてて見えない一星は何も喋らない。なんでいつもみたいにペラペラ喋らないんだ?なんか気まづい·····。




30分ほど車に揺られているとエンジンの止まる音がした。スマホがあると時間が確認できて便利だと最近よく実感する。



「降りてくれる?」

「····わかった」


どこか分からず少し扉を開けて覗くとあの場所だった。一星の言葉に救われた展望台。



今日も星空が綺麗。




「今日はどうしてもここに来たかったんだよね」

「だったらひとりで来ればいいじゃん
どうせ運転するのあんたなんだから」

「ひとりじゃ意味ないから」



今日の一星はいつもより意味のわからないことを言う。



「俺好きなんだ、葉月ちゃんのことがずっと前から」


混乱しているあたしの事はお構い無しに一星は続けた。



「本当はもっと待ってから伝えるつもりだったんだけどもう我慢できなくって·····こんな気持ちのまま仕事〈恋愛ドラマ〉するのもダメだと思ってまずは伝えることにした!」
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