闇夜の星
第2章

1

〖半年後〗


「葉月さんー!一星さんに今から取材したいんですけど 」


「わかりました、すぐに連れてきます」



───コンコン───

「失礼しますー取材したいそうなんで今から····「葉月ちゃん、今日もかわいい」



バカか。



「取材に行ってくださいね」


「俺の声聞こえてる?」



一星は渋々と言った感じで取材へ行った。


「はぁ····」なんであいつ直球しかないんだろ。おかげでこの半年一星の背後にはハートマークしか見えない。



卒業してからはえりとは休みが合わなくて全然会えないし、おじいちゃん早く寝ちゃうから帰っても話せないし、まともに話せるのは仕事中の一星くらい。



なのにあんな直球でハートまみれの会話をされると気まずい。しかもあたしの答えなんて決まってるようなもんなのに。


【嫌い】って言ってるんだから。


その言葉にまだこだわってしまっている自分がいる。でもどうしても過去と向き合うことが出来ない。


「送ってく」

「いや、結構」

「不審者怖いじゃん」

「ツーショット撮られる方が怖いから」


こいつのファンから住所特定されても困るし高山さんからの信頼を裏切るのも嫌。なのに「いーからいーから」そんなことを言って変装した一星はあたしを車に乗せた。


「じゃあおじいちゃんによろしくー
今度ご飯食べたいって伝えといて」

「伝えるわけないし迷惑」


「えーじゃあ葉月ちゃんの作ったご飯でも·····」


調子のいい言葉が止まってどうしたのかと思えば目線の先には人が立っていた。
だけどそれは一星の知っている人ではなかった。



「久しぶり、冬花」


「なになに、ストーカー?ダメだよー犯罪犯罪、ほら葉月ちゃんはちゃんと助け求めてー俺助けるから!」


どうしても自分を頼ってほしいと言わんばかりに言葉を求めてくる一星にとっては多分期待外れの言葉を言った。



「幼馴染だけど」


「えぇッ·····」
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