闇夜の星
この日、一星は大人しく帰ってくれた。珍しく思いつつも目の前の幼なじみに動揺していて頭は混乱状態。


「今のって?」

「仕事仲間?ってとこかな」

「ふーん」



・・・・・・・



「···功真(こうま)はなんでここに?」


あたしの出身地は岩手県。なのになんで東京にいるのか気になった。

懐かしの幼なじみとの再会は過去を思い出して複雑な心境だ。


「大学こっちに通うことになったからついでに様子見に来た」


そんな隣の家に来たみたいなノリで?


そういえばこんなやつだった。変わらないでいてくれる幼なじみの存在がありがたかった。


「お前こそ、急に連絡取れなくなって今じいさんと暮らしてんだろ?なんで教えてくれなかったんだよ」


「住所とかわかんないし·····」


「あっそ、お前にとって14年間暮らした場所ってそんなもんなんだ」


「は····?」


「もういいわ
急に来て悪かったな」













勝手に来て、勝手にしゃべって、勝手に怒って、勝手に帰ってった。



「あんただって連絡くれなかったじゃん·····」



引き止めて否定することすら出来なくて私の言葉は暗い暗い海の底に沈んでったような気分だった。












━━━━━━━「ちゃん⋯、葉月ちゃん!」

「ん、あぁ何だ一星か」


「なんだって君、 俺どんな存在位置になってんのよ 」



「⋯それでなんの用?」


「幼なじみ何しに来たのかなって」

「こっちの大学に通い始めたついでに寄ったらしい
まぁ勝手に怒って帰っていったけどなんか⋯、」



そこで言葉を詰まらせてしまった。うん、そもそも一星に言う話じゃないわ。他人なんだし。あたしの悩みなんて一星には関係ない。
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