闇夜の星

「功真、おじいちゃんに何話してたわけ?」

「冬花の失敗談(笑)」


とりあえず重ねてあった座布団を1枚とって大きくふりかざし頭を叩いた。


━━━━━カタカタカタ━━


その音が聞こえた瞬間思わず耳を塞いで蹲った。手の震えがおさまない。


地震だ。


1分ほどの小さな揺れだったのに長く、長く、感じた。


心臓の音がうるさい。怖い。



「冬花、落ち着け」


声が真横から聞こえていることに気づきその時やっと功真が横にいてくれていることに気づいた。


「功真は怖くないわけ?」

「いや、まぁでも怖がってる奴がいたらそこまで?」




功真は幼なじみを舐めてる。そんな嘘そっこーわかるって。それでも····「ありがとう 」その嘘には気付かないふりをした。



数分後おじいちゃんは帰ってきた。


「冬花大丈夫かぁ?」

「うん、急いで帰ってきたの?」

「タクシーだから心配いらんよ」


慌てて帰ってきたのが恥ずかしいのかおじいちゃんは少し赤くなっていた。


私は今、優しい人たちに囲まれている。

そう実感する時間だった。



大学進学した功真はそのために一人暮らしを始めていた。おじいちゃんがリビングでいいから念の為泊まっていけと頑なに言い続け功真も何とか頷き止まっていくことが決まった。


「小さい地震なのに大袈裟だよな」


「でもあの日も最初は小さな地震だったでしょ」


おじいちゃんの言っているいることはあたしは大袈裟には感じなかった。それほどまでにあの日の記憶は恐怖しかない。


「寝れそうにないか?」

「...いや、おやすみ」


功真に嘘をついた。バレてるだろうけどバレたくなかったから部屋に戻った。



━━━━━━━━━プルルル・・・・
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