闇夜の星
「もしもし?」

『あ、起きてた』

「こんな時間に電話してくるのあんたくらいだわ」

『今日は平気?』

「何が?」

『んーん、声が聞きたかっただけ♡』


「おやすみ」



そのまま電話を切った。薄暗い部屋でベットに埋もれた。


なーんかなぁ。何電話に安心しちゃってんだ。




あたしにとって一星はどういう存在になっていってるんだろ。正直もう嫌いなわけない。


あたしを助けてくれたありがたい存在。



変なプライドがあたしを邪魔している。











━━━━━━━━━━━━━

あの自身から数週間、まともに寝れていない。お母さんの夢も落ち着いてなかったのにフラッシュバックも重なってさらに精神的にきつくなっていた。



「はーづーきーちゃん」

「.....何」

「疲れてんね?」

「関係ないでしょ」

「駄目、関係なくないもん」

「は......!ちょ」


楽屋の片付けをしていたらソファに座っている一星に引っ張られてそのまま後ろへ倒れた。

どうやら倒れた先はソファに座っている一星の膝。



「早くどいてよ」

「無理、目のクマなくなったら手どけてあげる」

「何それ」

「いーから、一旦寝るの!」


大きな手のひらがあたしの目に被さってきて視界は暗闇に包まれた。不思議、なんで暗いのに安心しちゃうんだ。

誰かに包まれるってこんなにも温かい事だったっけ·····。





━━━━━━━━━━━━━━

「おやすみ、お姫様」

━━━━━━━━━━━━━━
< 60 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop