闇夜の星
「一星も飲めー!」

「いやー、調子悪くて…」


別に飲めばいいのに。
いっそ飲んで覚えてるかわかんないくらいのほうが楽かも。


覚悟決めたのに結局逃げ道探しちゃってる。


ーーーーーカタカタ…




一瞬で体が硬直した。



グラッガタガタガタガタガタッ…!?!!?!?


皆自分の頭を守るのに必死でテーブルに集めていたドリンクはその地震の大きさを物語るように溢れていく飲み物と一緒にガラスのコップは下に落ちていった。



何秒だったんだろ。
何も考えれないくらいその時間は長く、何もできない時間だった。


『ひとりじゃないよ。大丈夫』


その声が、体温が、優しさが、耳なんかじゃなくて"心"に届いた。



一星はあたしのことを包み込んで守ってくれていた。



「いっ、せ」


うまく呼吸ができない。


「大丈夫、とりあえず収まったから」


地震が収まるとみんなスマホでニュース速報を確認した。震度5、さすがにクリスマスだけど早く帰宅することになった。


被害が大きいところでは物が落ちてしまってけが人も出たようだ。


“あの日”が蘇る。

なんで伝えようと思った日に…。


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