闇夜の星
「うちの親再婚で、お義父さんとは血が繋がってなかったんだよね。いいわけになっちゃうけど中三のあたしは思春期真っ只中で中一の時に再婚されて全く懐かなかった。

........お母さんとふたり暮らししてた頃は賃貸の安いアパートに住んでたんだけど再婚をして海の前にあの二人が家を建てたの。

お義父さんが家と店を兼ねた海を見ながら寿司を食べれるお店。大人気って訳じゃないけどそれなりに暮らせれた。

ただの意地だったと思う。好きじゃないんじゃなくって好きって言えなかった。


お母さんを幸せにしてくれてるけど多分取られた気分になってたんだ。
あの人はあたしの事も大切にしようと向き合ってくれてたのに。


あの日も、私の邪魔をしないようにって卒業式をこっそりと見て終わる直前に帰ってた。コソコソしてだけど丸わかりなんだよね。



........あの人、車椅子だったから。」






学校の坂を登るのも大変なのに私に隠れて見に来てたんだよね。本当は全部知ってた。




━━━━━━━数年前。3月。




「おとうさんがお祝いにお寿司握ってくれるって」


「いらないって
あの人の作ったものなんて食べたくない
それよりこのあと友達と出かけてくるから」

「もうっ......泣いちゃうわよー
それにおとうさん冬花に何言われてもへこたれないんだから」



あたしの態度にお母さんは全く怒らない。

それはきっと言われている本人がいつだって笑顔であたしに接するから。


怒ってるあたしを見ていつも2人とも笑ってる。
そしてまた腹が立つんだ。


こんなあたし自身がいちばん大嫌い。

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