闇夜の星
━━━カタ━カタ━━━カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ━━━ガシャアアアンっ.........



小さな違和感を感じた次の瞬間あたしは地面に押し付けられた。

いつものお母さんの温もりに包まれながら頭はパニックだった。感じたのは死ぬかもしれないという恐怖心だけ。


何分経ったか分からないけど揺れが収まった時、お母さんは見たことも無い顔をしていた。


「冬花っ、怪我は!?!?!???」

「ない、けど何が.......」

「大地震…、多分ね…」

いつもケラケラ笑っているお母さんはここにいなかった。まっすぐと海を見つめてあたしの肩を力強く握っていた。


次の瞬間、大きなサイレンが鳴り響いた。


「な、に、これ」


お母さんはおもそうな口を開いた。


「津波がくる…!!!!」


「つなみ?」


「冬花、お母さんを見なさい。」


わけも分からずお母さんを見つめると微笑んで言った。


「いい?今から走って学校に戻りなさい。
先生がまだいるはずだから指示に従ってとにかく高い所へ。」


「なんで、いっしょに、」


「おとうさん、連れてくる。だからあんたは学校で待ってなさい!」


「いや、嫌だ!お母さんも来てよ!1人なんて無理!」


いつもの風景が崩壊して足がすくむ。
なのに1人になんてしないでよ。



「おとうさん見殺しになんてしないわよ!」


「だったらあたしも行く!2人で押さなきゃこの坂登れないでしょ!」


「馬鹿言わないの!津波が来る時はね、他の人のことは見ない、後ろは振り向かない、そうやって逃げるの!まず冬花に無事でいてもらわなきゃおとうさんに怒られちゃう。」
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