闇夜の星
めんどくさいのでいつものように無視を決め込む。
授業を大人しく受けて目立たないように過ごすとやっと下校の時間。
今日も無事学校が済んだ。
雨がかなり酷いけど携帯ショップに行ってみなきゃなぁ。他の日はバイトで埋めつくしてるけどシフト上今日は不可能だったから珍しく時間が空いてるんだよな。
家にもいたくないし、行ってみるか。
「たっか·····」
「お客様なにかお探しですか?学生でしたら親御さんと家族割が·····「結構です」
なんで親がいるって思うんだろ。なんでみんながみんな恵まれてるって思ってるんだろ。バカバカしい。
外に出ると更に雨は強くなっていた。
「·····最悪」
傘立てに置いていた傘は誰かに持っていかれていた。ここから家まで20分·····いや、帰り着くしかない。なるべく店の屋根がある場所を歩いて帰ろう。
━━━━━━━━ザパっ·····
なんであたしの人生ってこんなについてないんだろう。車に水かけられるなんてマンガみたいだな。どこか他人事に感じていた。
車はそのまま雨の中に消えていった。
「派手にやられてんね」
「·····」
なんでこんなところにいるんだろ。そのまま無視して帰ることにした。すると手を掴まれた。
「ひっ····」
思わず声を出すと驚いたのか力が緩んだ。だから手を振りほどいて走って逃げた。なんでこんなところにいるのよ。関わりたくないっての。
「早い帰宅ね
他にすることは無いのかしら」
家に帰ってくんな。そんなこと分かってる。こいつらはたとえあたしが事件に巻き込まれても平然と日常を過ごす。あの時のように。