闇夜の星

「何が?」


思わず出た言葉に一星はキョトンとしていた。

「一方的に嫌いなんて言って」

「それを言うなら俺の方だよ
傷つけてごめんね」


いつも以上に真面目な声だった。


「しかも俺は助けられてるから嫌いになんてならないよ
今日俺が話したかったこと、いい?」


「うん?」


あの日はあれ以外で一星と接した記憶なんてないけど。



「あの日葉月ちゃんさ、俺が頭を撫でたわけじゃん?もちろんたまたま通ったから盛り上がるかなって思ってしただけなんだけど…その後聞いちゃってさ

元々俺のファンだった子達がむちゃくちゃ言って葉月ちゃんを問い詰めてたわけ

その瞬間すごい申し訳なくてさ俺のせいであんな場所でみんな辛いのに八つ当たりされちゃって、その時言った言葉覚えてる?」



全然身に覚えがなくて思い出せなかった。




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「一星に気づかれたからっていい気になってんなよ」

「そもそもあんなのアイドルだから何となくやっただけだって(笑)」



「だったらあんた達はその何となくの行動に一喜一憂してるってわけ?あたしを馬鹿にしてると自分達が惨めになるわよ

アイドルだから?人間なんてみんな違うんだから本人にしか理由なんて分からないんじゃない?

一人一人目指してるものが一緒なわけない」




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