闇夜の星
「すごくない?
あんなみんながみんなピリピリして疲れきってる時にそんなこと言ったんだよ?」


「そんなことで助けたなんて…勘違いしすぎでしょ
単純に気に入らなかっただけだろうし」


「あのころアイドルでいることが苦しかったんだ」


一星の言葉にまた驚きが増えた。

戸惑うあたしに一星は話を続けた。


「俺はね1歳の時に大震災にあったんだ


記憶にもないし、怖い印象は経験した人たちの中で一番ないって言ってもおかしくないかもね

怖い印象はないけどその日に俺は家族をみんな失った


そのまま親戚夫婦が引き取ってくれて良くしてくれたんだけど俺の下に子供が産まれて子供たちには恨まれたよ(笑)


夫婦は子供と同じように育ててくれた、だけど子供にとっては嫌だよね

自分と同等に大切にされてるやつが他人なんて


心底、居心地悪くて高校の頃学校帰りはほとんど用事もないくせになかなか帰れなかった


そしたら今の事務所の人に声かけられてさ、「アイドルやらないか」って、アイドルなんて興味もなかったし俺が?って感じだったんだけど寮に住ませてくれるって言われてなんも考えずに二つ返事(笑)



結構大変だったけど妬まれながら生きていくよりは楽だった
そんなある日ロケで行った地方が俺の生まれた地域だったんだ


親戚夫婦から聞いてたから場所は知ってたけど行ったことはなくって

それに親戚夫婦は俺に震災の話は一切しなかった


まぁ知り合いもいないからいつも通りにロケをしてたらさー……1人おばあちゃんが話しかけてきてさ」




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