おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
 使命を果たすのであれば、シラユキさんの心を取り戻し、シェルディさんと仲直りをするまで。
 それから先、物語がめでたしめでたしになるように。
 なんたって夢から覚めた時は、目覚めがいい方がスッキリしますからねっ!


「――シラユキさん」
「……何?」
「今日は、何しましょうか」

 私はシラユキさんに問いました。
 シラユキさんは少しだけ考えると、

「……本を読みたい」

 そう呟きました。

 あくまで今まで通りに、いつものように過ごす事。
 それがシラユキさんの願いでした。

 しかしながら今日はあいにくの雨。
 この世界にも雨の概念はあるようです。
 シラユキさんの呟きに同意すると、ソファで読書タイムを始めました。
 せっかくなので私も読書に勤しもう。そう思い本をお借りして開いてみるも――。

「………」

 し、シラユキさんの読んでる本難しすぎます……!
 びっしり文字が敷き詰められてて目がチカチカして、痛い!

「……シラユキさん……、もっと簡単な本はありますか……?」
「……絵本くらいしかないかも」
「絵本? ……いいですね! 私でも読みやすそうです」

 シラユキさんは小さな本棚をゴソゴソと漁り、はい、と一冊のかわいらしい絵本を差し出しました。
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