おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
「お~マリア! よっす!」
「お邪魔しますシェルディさん!」
小屋の前の小さな庭で水やりをしているシェルディさんが、私に気づいて手を振ってくださいました。
私も手を振り返し、シェルディさんの元へ駆けつけます。
「お花を育てていらっしゃるんですね」
「あぁ、まぁ……シラユキがメインで、だけどな。ほら、あいつってぼーっとしてるからよく忘れちゃうんだよ」
「……なるほど」
つまり忘れん坊のシラユキさんに代わり、シェルディさんがほぼほぼお世話をしているといった感じですね。
「ところで、シラユキさんは……?」
「シラユキならまたどっかで本読んでるか寝てるかじゃねぇかな」
「なら、邪魔するのはよくないですね」
私はしゃがみ込んでユリの花を見つめます。
手入れが行き届いた花壇とも呼べるそこに、いくつかの花が種類関係なく植わっていました。
季節感関係なく花が咲いていて、あべこべな世界だからこその美しさを感じます。
「綺麗ですね」
「だろ~?」
シェルディさんは満更でもない表情で答えました。
「……そういえば、シェルディさんっていつも赤いフードを被ってますよね」
私は会う度フードを被っているシェルディさんを見上げながら言いました。
食事をする際も脱がずにいるくらいですし、相当なお気に入りなんでしょう。
「これか? めちゃくちゃカッコイイだろ」
「はいっカッコイイです!」
私は立ち上がり、シェルディさんを称えるように言いました。
ニスデール程ではありませんが、マント部分をヒラヒラさせながら、シェルディさんはふふんっと気分良さそうです。
「確かに湯浴み以外、ずっと被ってる気がするな。でも、あると落ち着くんだよ」
深く被り直しながらシェルディさんは答えます。
「お邪魔しますシェルディさん!」
小屋の前の小さな庭で水やりをしているシェルディさんが、私に気づいて手を振ってくださいました。
私も手を振り返し、シェルディさんの元へ駆けつけます。
「お花を育てていらっしゃるんですね」
「あぁ、まぁ……シラユキがメインで、だけどな。ほら、あいつってぼーっとしてるからよく忘れちゃうんだよ」
「……なるほど」
つまり忘れん坊のシラユキさんに代わり、シェルディさんがほぼほぼお世話をしているといった感じですね。
「ところで、シラユキさんは……?」
「シラユキならまたどっかで本読んでるか寝てるかじゃねぇかな」
「なら、邪魔するのはよくないですね」
私はしゃがみ込んでユリの花を見つめます。
手入れが行き届いた花壇とも呼べるそこに、いくつかの花が種類関係なく植わっていました。
季節感関係なく花が咲いていて、あべこべな世界だからこその美しさを感じます。
「綺麗ですね」
「だろ~?」
シェルディさんは満更でもない表情で答えました。
「……そういえば、シェルディさんっていつも赤いフードを被ってますよね」
私は会う度フードを被っているシェルディさんを見上げながら言いました。
食事をする際も脱がずにいるくらいですし、相当なお気に入りなんでしょう。
「これか? めちゃくちゃカッコイイだろ」
「はいっカッコイイです!」
私は立ち上がり、シェルディさんを称えるように言いました。
ニスデール程ではありませんが、マント部分をヒラヒラさせながら、シェルディさんはふふんっと気分良さそうです。
「確かに湯浴み以外、ずっと被ってる気がするな。でも、あると落ち着くんだよ」
深く被り直しながらシェルディさんは答えます。