おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
 私は意味がわかりませんでした。
 彼が一体何をしたというんですか。
 処刑って、なんなんですか。

「イバラさん……っ!」
「ティア」
「――はい」

 ティアさんは私を一瞥すると、

「静かにしてて下さい」

 と言いました。


 町中の人に見られながら、お城までの道を罪人よろしくといった最悪の空気感の中、とぼとぼと歩きます。
 罵倒が飛び交う中を歩く感覚は、もうこれっきりにしたい程です。

 なんで、こういう時にカルアさんもモランゴさんも来てくれないんですか。
 この世界は私が主人公で、私が主導権を握ってて、みんなを助けるんじゃなかったんですか。
 ティアさんも、イバラさんも仲間なんじゃないんですか。
 助けるって、こんなにも大変なんですか。

 楽しい世界、じゃないんですか……?

 私はもう、大混乱の渦に巻き込まれて、正直頭が追いついていませんでした。
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