おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
「助けて下さい! 貴方達が頼りなんです……っ!」
私は二人の前に立つと頭を下げてお願いしました。
この二人が来たのであれば、シェルディさんも安全です。
今のように苦しむ姿から解放してあげられる。彼は別に何も悪いことなどしていないのですから。
「そう、だな……。お前達、こいつから離れろ」
「は……、ですがイバラ様」
「離したら逃げられますよ」
シェルディさんを押さえつけている男の人達は顔を見合せます。
「いいから」
イバラさんは男の人二人を制するように言うと、即座に彼らは立ち上がります。
そして、この一瞬で傷だらけになってしまったシェルディさんの前に立つと、「立って」と言って手を伸ばしました。
「そいつを庇うのかい?」
果物屋さんのおばさんは、恐ろしいと言った様子でこちらに目を向けます。
周りの人達も有り得ないといった面持ちでざわめき出します。
立ち上がったシェルディさんはイバラさんの前で申し訳なさそうに、
「ごめんイバラ、巻き込――」
「違いますよ果物屋さん。罪人は城で監視した方が都合がいい。だから」
「え――」
シェルディさんの両手首をものの数秒で拘束し、言いました。
「処刑までの間、大人しくするんだな」
「どう……、して」
私は二人の前に立つと頭を下げてお願いしました。
この二人が来たのであれば、シェルディさんも安全です。
今のように苦しむ姿から解放してあげられる。彼は別に何も悪いことなどしていないのですから。
「そう、だな……。お前達、こいつから離れろ」
「は……、ですがイバラ様」
「離したら逃げられますよ」
シェルディさんを押さえつけている男の人達は顔を見合せます。
「いいから」
イバラさんは男の人二人を制するように言うと、即座に彼らは立ち上がります。
そして、この一瞬で傷だらけになってしまったシェルディさんの前に立つと、「立って」と言って手を伸ばしました。
「そいつを庇うのかい?」
果物屋さんのおばさんは、恐ろしいと言った様子でこちらに目を向けます。
周りの人達も有り得ないといった面持ちでざわめき出します。
立ち上がったシェルディさんはイバラさんの前で申し訳なさそうに、
「ごめんイバラ、巻き込――」
「違いますよ果物屋さん。罪人は城で監視した方が都合がいい。だから」
「え――」
シェルディさんの両手首をものの数秒で拘束し、言いました。
「処刑までの間、大人しくするんだな」
「どう……、して」