おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
「……嫌いじゃない。だけど、“好きになれない”。……仲間、だと思う……けど、わからない」

 そう言って、シラユキさんは小屋の中へ入ってしまいました。
 ガチャリ、と鍵を閉められてしまったので一旦終了です。

 い、一瞬で会話が終わってしまいました……。

 私はシラユキさんの言葉を聞いて、複雑な心境でした。
 彼らは、互いを思っているのは間違いなくて、だけど……心と行動がズレている感じがしました。
 シラユキさんの反応に嘘は見られません。
 私は帰るしかなくなり、薄暗くなっている森の中を、とぼとぼ歩きながら考えます。

「マリアはどうしたい?」

 そんな時、カルアさんが現れました。

「遅いですよ。何で、大事な時に来てくれないんですか?」
「……それは、オレが“部外者”だからだよ」
「どうして? お友達、でしょう……?」
「……ごめんね。それでもダメなんだ」

 カルアさんは首を横に振りました。
 夢なんだから、部外者とか、そんなの関係なく助けに来て下さいよ。
 そんな感情が芽生えます。

「――さ、真っ暗になる前に早く戻ろ」

 カルアさんは私の手を優しく握り、小道を並んで歩いてくれました。

 その優しさを、二人に当てて下さい……。

 私は思っても口に出せませんでした。
 だけどそれでいいんです。彼は私の心の声も聞こえているのですから。
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