おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
「愛人……ですか」
「あぁ、隠していてすまない。本当に愛していたのは――彼女なんだ」
お父様は申し訳なさそうに頭を下げました。
「だからシェルディは間違いなく私とモヴェーヌとの子だよ。彼女達には離れて暮らしてもらっていた」
「………」
シュネージュが考えたことは杞憂では済みませんでした。
お母様はこのことを知っていたのでしょうか。
……知らなかったら、いいな。
シュネージュは片方の腕の袖をきゅっと握ると、何と返せばいいか考えました。
「……そう、だったんですね」
生まれて十年、腹違いの兄弟がいたことは勿論、自分を愛してくれたお母様以外の人を愛していたと聞かされて、簡単に納得がいくわけがありませんでした。
返事はそこそこに悲しみでいっぱいになりました。
お父様にとってもモヴェーヌにとっても、お母様の死は好都合だったのです。
「戸惑う気持ちはわかるよ。……だけど、二人と仲良くしてやって欲しい」
そう言うと、お父様は優しく頭を撫でました。
「あぁ、隠していてすまない。本当に愛していたのは――彼女なんだ」
お父様は申し訳なさそうに頭を下げました。
「だからシェルディは間違いなく私とモヴェーヌとの子だよ。彼女達には離れて暮らしてもらっていた」
「………」
シュネージュが考えたことは杞憂では済みませんでした。
お母様はこのことを知っていたのでしょうか。
……知らなかったら、いいな。
シュネージュは片方の腕の袖をきゅっと握ると、何と返せばいいか考えました。
「……そう、だったんですね」
生まれて十年、腹違いの兄弟がいたことは勿論、自分を愛してくれたお母様以外の人を愛していたと聞かされて、簡単に納得がいくわけがありませんでした。
返事はそこそこに悲しみでいっぱいになりました。
お父様にとってもモヴェーヌにとっても、お母様の死は好都合だったのです。
「戸惑う気持ちはわかるよ。……だけど、二人と仲良くしてやって欲しい」
そう言うと、お父様は優しく頭を撫でました。