おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
お父様はそれを見ても気にする素振りをせず、同じく放置という選択を選んでしまいました。
最早、この屋敷の政権はモヴェーヌにあったのです。
日々の稽古は今までお父様に付けてもらっていましたから、お父様が選択されたのであれば従う他ありません。
だったらと自主勉強をしようにも、見つかれば終わりでした。
シュネージュはこっそり書庫の本を持ち出しては、深夜部屋で勉強、素振り、沢山のことを行いました。
何より、当時のシュネージュにとって、死んでしまったお母様に恥をかかせない為――という思いが強くありました。
一人残った子供が出来の悪い人間だった場合、間違いなく悪く言われるのはあの優しいお母様です。
一人でもやっていけていますし、努力は怠りません。そういう気持ちを周りに知らしめたいと思いました。
ですからシュネージュは、何としてでも力を付けなければなりませんでした。
「――あの女の子供の分際でどこまで図々しいのよ!」
ある時、モヴェーヌは無断でシュネージュの部屋り入り込み、そんなことを言いました。
「まぁっ、夜中にこそこそと勤勉ですこと。だけど私は貴方にそれらを許可した覚えはありません」
しまった……鍵を閉め忘れていた。
シュネージュは一時間前のことを後悔します。
そして立ち上がると、
「……申し訳ございません」
モヴェーヌに向かって、深く頭を下げて謝りました。
最早、この屋敷の政権はモヴェーヌにあったのです。
日々の稽古は今までお父様に付けてもらっていましたから、お父様が選択されたのであれば従う他ありません。
だったらと自主勉強をしようにも、見つかれば終わりでした。
シュネージュはこっそり書庫の本を持ち出しては、深夜部屋で勉強、素振り、沢山のことを行いました。
何より、当時のシュネージュにとって、死んでしまったお母様に恥をかかせない為――という思いが強くありました。
一人残った子供が出来の悪い人間だった場合、間違いなく悪く言われるのはあの優しいお母様です。
一人でもやっていけていますし、努力は怠りません。そういう気持ちを周りに知らしめたいと思いました。
ですからシュネージュは、何としてでも力を付けなければなりませんでした。
「――あの女の子供の分際でどこまで図々しいのよ!」
ある時、モヴェーヌは無断でシュネージュの部屋り入り込み、そんなことを言いました。
「まぁっ、夜中にこそこそと勤勉ですこと。だけど私は貴方にそれらを許可した覚えはありません」
しまった……鍵を閉め忘れていた。
シュネージュは一時間前のことを後悔します。
そして立ち上がると、
「……申し訳ございません」
モヴェーヌに向かって、深く頭を下げて謝りました。