おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~
「謝れば許して貰えると思ってるのかしら? とんだ甘い考えね」
モヴェーヌは折りたたんだままの扇子を顎に当て、ふんっと鼻を鳴らしました。
シュネージュはその言葉に一瞬、顔を歪ませてしまいます。
彼女はその一瞬を見逃しません。
「その顔が嫌いなのよ……っ!」
モヴェーヌは、シュネージュの顔に扇子を強く打ちつけました。
鍛錬しているシュネージュならば、避けることができたはずの扇子ですが、何度も何度も打ち付けられました。
シュネージュはモヴェーヌに楯突きたくなかったのです。
「私からあの人を奪った女から血を引いたその顔が、男のくせに私より美しい顔が……! 忌々しい!」
「っ……!」
勢いよく突き飛ばされ、シュネージュは床へドサリ、と倒れ伏せました。
唇は切れ、ほんのりと血の味が口内に広がっています。
「私は彼に相応しくあれるよう必死で『美しく』あろうとしているのに……、あの女とお前が邪魔ばかりしてくるっ!! お前もいなくなってしまえばいいのよ!!」
扇子の次は机に何冊もあった書物でした。
投げつけられる度、身体のどこかに角が刺さるようにぶつかりました。
分厚い本も多く、重たい痛みを感じながらも、シュネージュはそれを受け止め続けます。
モヴェーヌは折りたたんだままの扇子を顎に当て、ふんっと鼻を鳴らしました。
シュネージュはその言葉に一瞬、顔を歪ませてしまいます。
彼女はその一瞬を見逃しません。
「その顔が嫌いなのよ……っ!」
モヴェーヌは、シュネージュの顔に扇子を強く打ちつけました。
鍛錬しているシュネージュならば、避けることができたはずの扇子ですが、何度も何度も打ち付けられました。
シュネージュはモヴェーヌに楯突きたくなかったのです。
「私からあの人を奪った女から血を引いたその顔が、男のくせに私より美しい顔が……! 忌々しい!」
「っ……!」
勢いよく突き飛ばされ、シュネージュは床へドサリ、と倒れ伏せました。
唇は切れ、ほんのりと血の味が口内に広がっています。
「私は彼に相応しくあれるよう必死で『美しく』あろうとしているのに……、あの女とお前が邪魔ばかりしてくるっ!! お前もいなくなってしまえばいいのよ!!」
扇子の次は机に何冊もあった書物でした。
投げつけられる度、身体のどこかに角が刺さるようにぶつかりました。
分厚い本も多く、重たい痛みを感じながらも、シュネージュはそれを受け止め続けます。