七回目の、愛の約束




「─星依」

星依が顔を上げる。

頬に触れて、千陽は笑う。

そうだ。これはチャンスである。



「俺んとこにお嫁においで」





─星依が驚いて、裏返った声を出すまであと数秒。







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