僕は彼女に絆されている
「エッロい表情(かお)して、僕を誘ってるの?」

「え!?そ、そんなことしてません!」

「ほんとかな〜?
ほんっと、腹が立つ……!
カハラくんにも、この顔見せたかと思うと……」
頬をなぞる。

「え?
カハラさん?」

「あー、ダメだよ。
僕といるんだから、僕以外の男の名前を口にしないで?」

「…………え?え?
琉夏くん、なんか…変です……」

「フッ…うん、そうだね(笑)自分でもそう思うよ。
こんな気持ち、僕も初めてだから。
…………ただね。
ノコのこと本当に大好きだから、嫉妬しちゃうんだ。
束縛しちゃうし、嫉妬心をぶつけてしまう」

「でも私が大好きなのは、琉夏くんです!」

「うん」

「私だって、嫉妬しちゃうんですよ?」

「うん」

「前に話しましたよね?
私が指輪をつけなかった理由」

「うん」

「前に先輩から、逆に“イケメン彼氏”って、SNSで見せびらかしなって言われたことあるんですが、絶対、嫌です!
本当は、琉夏くんを誰にも見せたくないです!
それは、私が卑下しちゃうからじゃなくて…
あ、それもあるけど…
琉夏くんは“私の琉夏くん”ですから……!
独り占めしたいんです!」

「フフ…」

「……………こんな私、ひきました?」

「ううん!
可愛い!」

「ほ、ほんと…?」

「うん!
それに、嬉しい!
だって、ノコだって“僕だけのノコ”だから!」

「はい!」

微笑み合って、琉夏が華乃子の頭をゆっくり撫でる。
「ノコ、大好きだよ…!」

「私も、大好きです!琉夏くん」

琉夏が顔が近づく。
華乃子がゆっくり目を瞑って、口唇が重なった。

「んん…あ…私、お酒臭いですよね…」

「ん…少し…(笑)」

「ハイボールを2杯だけしか飲んでないんですよ?
でも、そのハイボールが濃くて……」

「そうなの?(笑)」

「はい。2杯しか飲んでないのに、酔いがまわるのが早くて…
あ、でも!
お料理、すっごく美味しかったです!
今度、行きましょ?」

「うん!」


それから一緒に風呂に入って、ベッドに横になった二人。

「あ、そうだ!」
向かい合って横になり、華乃子が琉夏を見上げる。

「ん?」

「明日、何処か行くんですか?
仕事とか?」

「は?」
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