剛腕SATな旦那様は身ごもり妻を猛愛で甘やかす~利害一致婚のはずですが~
「俺が信頼できなかった?」
「そ、れは……」
いたたまれなくなり、そっと目を逸らす。
信頼できなかったのではない、愛しているからこそ嫌われるのが怖かったのだ。
けれど、それは自分勝手な言い訳にしかならない。
鳴海は迷いの残る真綾の瞳をまっすぐ射抜いた。
「俺は結婚したときに、真綾を一生大事にするって心に決めたんだ! 子どものことだって、お父さんのことだって隠さないで一番に知らせてほしかった!」
鳴海はさらに声を振り絞った。
「愛しているんだ。生まれてくる子どもごと、俺に守らせてほしい」
「太陽さん……」
鳴海の決意はたしかに真綾の心を揺り動かした。
「真綾」
セダンの後部座席の扉が開き、誰かが出てくる。
「お父さん? どうしてここに?」
セダンから降りてきたのは父だった。
「し、真綾に――」
ボソボソとつぶやきながらこちらにやってくる、その目が突如大きく見開かれる。