甘い仮面に騙されない!

「…………カズくんとは、別れるから…っ」

「あのさ、そーいうこと言ってんじゃねえの。俺最初に言ったよな。嘘つく女はキライだって」



その場で泣きじゃくる女の人は、そのまま
男─────小宮山 錬の腕に、自分の腕を絡めて離さない。



「やだあ……捨てないでっ…」



しまいにはその場で力なくうずくまってしまう始末。




腕をつかまれたままの小宮山 錬は、上半身が前に折り曲がり、チッと鋭い舌打ちを落としてみせた。

それから大きなため息ついたあと、





「────────消えろ、クソ女」




容赦ない一撃。

大きい声をあげたわけじゃないのに、叫んだみたいな威圧感。


< 11 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop