甘い仮面に騙されない!
しばらく玄関で立ち尽くしてた私のうしろで、小宮山 錬がのんきにあくびしながら呟いた。
それはそう、だけど……。
私もちょっと思ったけど。
「……その言い方なんかやだ」
「あ? なにが?」
「………思春期の、男女高校生とか、……」
言わなくてもよくない……。
なんか恥ずかしくなって最後まで言葉にできないでいたら、
ふは、と乾いた笑い声が落ちてきた。
「なに?えろいことでも考えてんの」
「っ、は!??」
「朝からダイターン。まあそういう子嫌いじゃねーよ?」
「ふざけんな! バカ!」
肩に置かれた手を勢いよく振りはらう。
ほんとなんなのこの人。
頭のつくり、そういう……やらしいことだけで出来てるんじゃないの?