甘い仮面に騙されない!
「錬くんとおんなじ名前なの羨ましい」
「……まーた言ってる。いいことなんかないってば」
「うう…。 だって同姓同名なんだよ?れんれん絶対認知されてるもん。栞那も同じ名前がよかったよう」
「ずるい〜」なんて言って肩らへんをポカポカと叩かれる。
そう。
小宮山 錬と、私──小宮山 恋は、漢字は違えど同姓同名なのである。
栞那はいつも羨ましがってくるけど、いいことなんてなんにもない。
小宮山 錬が異様に目立つ存在だからこそ、むしろ迷惑してることがほとんどだし、
こみやま れん って、男の子みたいな響きだから、昔からちょっとコンプレックスでもあって。
「逆に私は栞那の名前、羨ましいけどな」
「ええ。どうして?」
「月岡 栞那 って、もうヒロインじゃん。可愛くて私好き」