甘い仮面に騙されない!
そう言うと、照れくさそうにはにかむ可愛い栞那。
「小宮山 れんより絶対月岡 栞那がいいよ」
「ありがとれんれん。栞那もね、自分の名前気に入ってるけど…。でもやっぱりおんなじ名前の世界線もあったらよかったのにって思うよ」
いつになく真剣な栞那。
本気で恋してるって顔。
あーあ。 やっぱりこんなの言えっこない。
◇
「……げ。出た」
放課後。 帰ろうと下駄箱を開けて自分のくつに手を伸ばしたら、あるものに気がついた。
「れんれんどうしたの、……あっ。また入ってたの?」
「最近ないと思ってたのに」
ピンク色のハートのシールで封をされている白い便箋。
正真正銘、ラブレター。
って言っても、もちろん私宛のものじゃない。