甘い仮面に騙されない!
「れんれん、ばいびー」
「バイバイ。また月曜日ね」
栞那と電車のホームが逆だから、バイバイして別れる。
ちょうどきた電車に乗りこんで、30分ほど揺られたら、最寄りの駅に着いた。
それから住宅街のほうへ15分ほど歩いた先に、
────私の新しい家がある。
お母さんが再婚した。
お父さんになる人は、透さんと言って、
お母さんより5つ歳が上の、穏やかで優しい人。
お母さんの勤める会社の直属の上司だったのが、透さん。
お母さんから再婚の相談をされたとき、
迷いなんてなかった。大賛成した。
女手1つでここまで育ててくれたんだもん。
お母さんにはお母さんのぶん、幸せになって欲しくて。
今ももちろん、この気持ちは変わってない。
よかったと思ってる。
ただ1つ、ある問題を除いては────。