パパに会いたいだけなのに!
わたしはといえば……。

「だからぁ! グリーンピースも残さず食べてよ」
「グリーンピースだけは絶対無理」

夏休みが終わってからも学校がお休みの日なんかに、ときどき拓斗にお弁当を作って持って行ってる。
相変わらず、男の子の格好で。
がんこな拓斗の好き嫌いはなかなかなくならない。
「じゃーん! 見て見て! パパの新しい映画のチラシ。わたしのパパ、超かっこいいよね。ショーンにそっくりだけど、パパの方が気品がある」
そして、すっかりパパのファンになってしまった。
「絶対俺の方がかっこいい」
こういうとき、拓斗はすぐにすねる。
「もー! 何言ってるの」
拓斗が締めてるネクタイをグイッと引っぱって、それから頬にキスをする。
「当たり前でしょ?」
ニコッて笑ったら、拓斗が顔を赤くしてる。
「その格好でそういうことするなって言ってるだろ」

fin.
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