パパに会いたいだけなのに!
「んー……こんなこと信じられないんだけど、もしかして君、僕たちのこと知らない?」
まったくピンとこなくて首をかしげてしまう。
「嘘だろ!? どう見ても中学生の女子が俺らのこと知らないなんてあり得るのか!?」
「さっきから何なんですか? 知らないものは知らないです」
今度はこっちが不機嫌になり始めてしまう。
タクトくんが「はあっ」って呆れたようなため息をついた。
あれ? でも、〝タクト〟と〝リズム〟って最近どこかで聞いたような?
「あのなあっ、フィルホリックって知らねーの?」
「フィルホリック……?フィル——」
——『まさか果音、知らないの? フィルホリック略してフィリック!』
——『最近人気急上昇中のイケメンアイドルユニットだよ』
「あー! 莉子が言ってたアイドルユニット!」
あのとき、莉子がフィリックのメンバーは〝拓斗〟と〝理澄〟だって教えてくれた。それから二人とも、私たちと同じ14歳だってことも。
どうりでイケメンなわけだ〜、なんて納得する。
「嘘だろ? マジで知らなかったのかよ」
わたしの反応が信じられないって感じの表情で、拓斗くんは眉を寄せる。
まったくピンとこなくて首をかしげてしまう。
「嘘だろ!? どう見ても中学生の女子が俺らのこと知らないなんてあり得るのか!?」
「さっきから何なんですか? 知らないものは知らないです」
今度はこっちが不機嫌になり始めてしまう。
タクトくんが「はあっ」って呆れたようなため息をついた。
あれ? でも、〝タクト〟と〝リズム〟って最近どこかで聞いたような?
「あのなあっ、フィルホリックって知らねーの?」
「フィルホリック……?フィル——」
——『まさか果音、知らないの? フィルホリック略してフィリック!』
——『最近人気急上昇中のイケメンアイドルユニットだよ』
「あー! 莉子が言ってたアイドルユニット!」
あのとき、莉子がフィリックのメンバーは〝拓斗〟と〝理澄〟だって教えてくれた。それから二人とも、私たちと同じ14歳だってことも。
どうりでイケメンなわけだ〜、なんて納得する。
「嘘だろ? マジで知らなかったのかよ」
わたしの反応が信じられないって感じの表情で、拓斗くんは眉を寄せる。